Qolo株式会社(本社:茨城県つくば市、代表取締役:江口洋丞)は、独自開発の起立リハビリテーション機器のサンプル提供を病院等施設に向けて開始したことを発表します。また、当社は新たに開発中のリハビリテーション機器に関して、サンプル利用を検討頂ける病院等施設を募集しております。

サンプル提供と実施結果
2024年1月から3月にかけて、7つの施設で少なくとも60名の患者・訓練参加者による3,167回の立ち上がり動作が当社のリハビリテーション機器によって支援されました。この実証により、リハビリテーション現場における実用性の確認を進めております。
機器に付属するタブレット端末には、リハビリテーション機器と連動するデータ収集機能が搭載されています。これにより、リハビリテーションの実施状況を自動的に記録することが可能となりました。リハビリテーション機器を利用頂いた患者数や起立回数のデータは、タブレット端末を経由して自動的に集計されます。
この技術により、将来的にリハビリテーションの効果測定や患者の進捗管理が容易になり、より質の高いリハビリテーションの提供が期待できます。
協力頂いた病院および施設から寄せられた改善要望に基づき、リハビリテーション機器本体およびタブレット端末の機能を改良し、2025年の製品化を目指しています。

利用者様の声

患者様より「また使いたい」との声がありました。また、立ち上がる動作を指導する療法士の体への負担が軽くなりました。

竹田綜合病院様(福島県会津若松市)

体格に合わせた機体の位置設定や身体能力に合わせたサポート量の調整ができるため、四肢麻痺、対麻痺の方から自立歩行が可能な方まで、様々な受傷部位の方に利用していただいております。
クライアント様より「全身を活用して立ち上がれている」、「麻痺部の使用感が増す」、「普段の立ち上がりよりも良い姿勢、正しい筋肉を使うことができている感じがする」、「今後も継続して利用したい」との声が寄せられています。

ジェイワークアウト株式会社様(東京都江東区)

機器を使う事で、セラピストは起立介助に対し余力が生まれます。そのため、より姿勢に対し用手的(手を使った)介助を行えるようになり、麻痺側・非麻痺側のバランスをとったリハビリテーションに繋がります。改善要望の部分をアップデートすることで、実用的になっていくと思います。

若葉病院様(埼玉県坂戸市)

起立リハビリテーション機器の開発経緯
Qolo株式会社は、筑波大学発のスタートアップとして、人が立ち上がる動作を支援するシンプルで革新的な技術を研究開発してきました。筑波大学および筑波大学附属病院との共同研究により、現場の課題や患者のニーズに応える製品開発を進め、ひとりでも多くの人へ立ち上がって生活する自由を届けることを目指しています。

リハビリテーションの未来と理学療法士の負担軽減
日本の人口構成の変化により、リハビリテーションの需給バランスが逼迫すると予想されます。特に、地方部ではリハビリテーションの担い手となる若年層の減少と高齢者の増加により、医療資源の需給バランスが崩れる恐れがあります。当社が開発した起立リハビリテーション機器は、理学療法士の身体的負担を軽減しながら、より効率的なリハビリテーションを患者様へ提供することを目指します。

開発プロジェクトへの参加募集
Qolo株式会社では起立リハビリテーション支援機器の開発に取り組んでいます。このプロジェクトへの参画を希望する病院や施設様からのお問い合わせをお待ちしております。実機による実演も行っておりますのでお問い合わせください。
※当面の間は、福島県および関東圏に所在する病院、施設様に限定させて頂く予定ですが、個別の件につきましてはご相談ください。

関連ニュース
福島県「令和6年度地域復興実用化開発等促進事業費補助金」に採択されました

お問い合わせ先
サンプル利用について:rfs@qolo.jp
そのほか:info@qolo.jp

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